校長挨拶

 北海道常呂高等学校のホームページにアクセスいただき、誠に有り難うございます。
 本校は、昭和23年に北海道網走高等学校常呂分校(定時制課程普通科1クラス)として設立認可、昭和27年に北海道常呂高等学校と改称されました。昭和39年には道立に移管され、その間、全道・全国で活躍する3397名の卒業生を輩出する地域にはなくてはならない高校としてあり続けてきました。令和5年度も小規模校の特色を本校の利点として最大限に生かした教育活動を推進し、存在価値を高めています。
 学校経営の柱に「一人ひとりのキャリア形成を応援する」と掲げ、各々の生徒にフォーカスし、各種活動を応援しています。運動系では昨年度、全農杯全国高等学校カーリング選手権大会での優勝、全国スキー技術選手権大会出場、陸上競技部の全道大会での入賞を果たしました。また、生徒の意見を尊重し、昨年度、後半から新たにバドミントン同好会の立ち上げ、新人戦への参加を実現しました。文化系では生徒会が主体で構成する「常呂を明るくする実行委員会」による花火打ち上げ、茶道同好会等、本校の活動は非常に充実しています。
 学習活動では、1・2年生の英語・数学での習熟度別授業、学力を定着するための学習領域の学び直しの授業、進学と教養の2つのコースを設置したことによる少人数授業(選択科目)を実施しています。また、最新のシステムを導入し、遠隔授業配信センター(有朋高校)からの配信授業により、国公立大学進学など生徒の希望に添った幅広い科目選択が可能です。また、先輩方が培った伝統により、推薦入学の枠も数多くありますので、多様な進路選択が可能となっています。
 放課後及び長期休業には定期的に進学講習、資格取得・各種検定合格に向けた講習会等で生徒の進路希望や個性に応じた指導を行い、一人ひとりに応じた進路指導の充実を図っており、全生徒の進学や就職が実現しています。
 教育課程の特色としては、令和3年度より全学年で学校設定科目「地域実習」、ワッカ原生花園や常呂遺跡の巡検、常呂に実習施設を持つ東京大学文学部による講演会、通年でカーリングを学ぶ科目の設置などを行っています。
 地域に密着した教育活動として、地域の方々とともにワッカ原生花園の清掃(除草)活動を行っています。また中止しておりましたサロマ湖100kmマラソンの再開に合わせ、給水活動等、本校の伝統的行事も復活しました。
 本年度は10名の新入生が入学しました。今まで常呂高校が進めてきたことをさらに進化させ、より魅力のある学校になる推進力として活躍することを期待しています。
 今後も保護者、地域の皆様のお力添えを頂きながら、地域の元気の源となる学校を目指して参ります。変わらぬご支援ご協力の程、よろしくお願いいたします。

 

令和6年 北海道常呂高等学校長 森 山  忍